「シニア世代の住まいを考える」シリーズ最後となる第5弾は、設備や間取りを調査!
新しい家の立地・資金の目途がついたら、いよいよ住宅会社と家のプランを相談するタイミングです。シニア世代の家づくりは、どのようなことから進めたらよいのでしょうか?
「一人暮らし」か「二人暮らし」かにより、おさえておきたいポイントも違うので、それぞれ確認していきましょう。
また、今は元気に動ける方も、歳を追うごとに様々なことが億劫になります。今から家を建てるなら、将来の暮らしやすさを考えた家づくりをしましょう。
将来に備えた設備で快適な暮らしに
シニア世代には、シンプルで機能的な家づくりがおすすめです。キッチン・トイレ・お風呂などの水回りは、毎日使うからこそ、特に快適さにこだわりたいスペース。設備や間取りをしっかりチェックしましょう。
導線を確保したキッチンで「つまずかない家に」
コーヒーメーカーやミキサーなど、意外に電源が必要になるのがキッチンです。コードが床を這わない位置にコンセントを設置すると、安全にキッチン家電が使えますよ。慌ただしい料理の間は、足元のコードの存在を忘れてしまうもの。スッキリ配線できる位置を考えましょう。
また、ゴミ箱の位置も重要です。食器棚・冷蔵庫など、全て配置した後に「ゴミ箱はどこに置くの?」とならないよう、最初からスペースを確保しておきましょう。
導線を確保した、シンプルなレイアウトが「つまずき防止」につながりますよ。
お風呂・トイレは介助者が付き添える広さに
毎日使うトイレやお風呂は、間取りにこだわりたい場所の1つです。自宅で介護を受けることを想定して、介助者が付き添える広さを確保しましょう。廊下は、車椅子で通れる90cm以上の幅が理想です。
トイレの間取りは、寝室やリビングに隣接した配置がベストです。生活空間の近くにトイレがあることで、室温の寒暖差が少なくなり、ヒートショックの予防につながります。加齢や病気により排泄の頻度が増える人もいるので、トイレの位置は重要です。
2階建てにするならエレベーターを検討
2階建てにするなら、ホームエレベーターがあると便利です。足腰が弱くなってからも、自由に行き来できますよ。
また、車椅子を使うことを想定した、段差の少ないフラットな造りがおすすめです。玄関に段差があるお宅は、スロープを設置しておくと、将来付き添いやすいですよ。
廊下やトイレの手すりも、快適な暮らしにつながります。後付けすると手間もお金もかかるので、最初に検討しておきましょう。
「二人暮らし・一人暮らし」で考えるポイントとは?
間取りや設備を考える上で、「二人暮らし」「一人暮らし」ならではのポイントもあります。
「二人暮らし」は、お互い快適に過ごせる間取りの確認が必要です。最後になって、「ここはこうしたかったのに!」なんてことにならないように、コミュニケーションをとりながら進めましょう。
「一人暮らし」は、気楽な反面、安全面での不安もつきものなので、安全性を高める設備選びが大切です。
次に、「二人暮らし」「一人暮らし」の間取りや設備のポイントを考えていきます。
「二人暮らし」は寝室の数から考える
夫婦2人の暮らしで、最初に決めておきたいのは、寝室の数です。歳を重ねるごとに寝室を別にする夫婦は増え、70代になると約50%の夫婦が別室で睡眠をとると言われています。住宅メーカーと打ち合わせをする前に、夫婦で話し合っておきましょう。
また、寝室を決める上で、将来の介護のあり方も考える必要があります。実際介護を経験されている方の情報も、チェックしてみましょう。
寝室をわけるメリットとは
寝室を別にした夫婦は、どのようなことがきっかけだったのでしょうか?
「夫のいびきが気になって、夜中に目が覚めてしまう。熟睡できる環境で寝たい」
「冷え性の妻はクーラーが苦手。でもクーラーをつけないと自分は夏は暑くて眠れない…」
寝室をわけた夫婦の声を聞くと、この様な理由が多いようです。「自分にとって快適な環境でゆっくり眠りたい」という思いが、夫婦別室のきっかけになっています。中には、「就寝前は個室でゆっくり読書をしたい」という方も。プライベートな時間を過ごす個室があることで、お互いの心にゆとりが生まれます。
寝室を1つにするメリットとは
一方、寝室が1つのシンプルな間取りには、こんなメリットがあります。
「シーツの洗濯や取り付けが一回で終わる!」
「隣に家族がいると安心して眠れる。」
寝室が1つの間取りは、夫婦が一緒に過ごす時間が長く、コミュニケーションを取りやすいのが最大のメリットです。睡眠中も、相手の体調の変化など、ちょっとしたことに気付ける安心感があります。
また、スペースが1つなので、土地や資金的にも効率の良い家づくりができるのも特徴です。洗濯・掃除などの家事も、1回で簡単に完了します。
実際どのような生活になるのかは、間取りを見るとイメージしやすいですよ。アイダ設計の規格住宅「ブラーボミニマル」には、シンプルで機能的な暮らしが叶う間取りプランが沢山!将来の生活を想像しながら、理想の間取りを考えてみましょう。
【公式】ブラーボ ミニマル|設備仕様|注文住宅 | アイダ設計(ハウスメーカー) (aidagroup.co.jp)
一人暮らしは自立と安全をサポートする設備を考える
「一人暮らし」の家づくりで意識したいのは、自立をサポートする設備です。また、防犯対策や緊急時の備えも欠かせません。便利な設備を活用して、安心して暮らせる家にしましょう。
自立と防犯対策で安心感のある暮らしに
自立した生活をおくるには「つまずかない家づくり」が大切です。凹凸のないフラットな「バリアフリー」住宅は、転倒による怪我を防ぎます。車椅子や歩行器で通りやすい通路幅も、確保しておきましょう。
防犯対策も重要です。「防犯カメラ」や「TVモニター付きインターホン」を取り入れて、犯罪が起こりにくい環境をつくりましょう。センサーライトや防犯砂利も、牽制になりますよ。
また、緊急時の備えとして、人感センサーシステムを導入すると安心です。体調の急変や転倒などの事故に、迅速に対応してもらえます。家の中のトラブルが、家族や警備会社に伝わるようにしておきましょう。
住宅会社には、「見守りカメラ付き」防犯プランなど、多彩なオプションがあります。
自分だけのこだわり住宅で居心地の良い空間に
「一人暮らし」は不安がつきものですが、自分のこだわりを形にしやすい自由もあります。自由設計・高品質・低価格が特長のアイダ設計の「999万円の家」では、「趣味を楽しむための部屋が欲しい」「収納を増やしたい」「階段の上り下りが必要ない平屋に住みたい」など、自分の思い描く理想の暮らしをリーズナブルかつ高品質な家づくりで実現することができます。
【公式】999万円の家|設備仕様|注文住宅 | アイダ設計(ハウスメーカー)
シンプルで機能性のある家づくりで快適な暮らしに
シニア世代の家づくりは、将来の生活を見据えた間取りや設備選びが大切です。また、介護しやすいフラットな造りや導線を意識しておけば、愛着のある家で長く過ごせますよ。
「二人暮らし」の人も「一人暮らし」の人も、シンプルで機能的な住環境を整えて、快適に暮らしましょう。
「シニア世代の住まいを考える」シリーズ
- 子供の独立は親のターニングポイント。住まいはどうする?おしるこ世代の快適な住環境とは。
- シニア世代の住宅資金はリバースモーゲージで調達!仕組みやメリット・デメリットを紹介
- シニア世代の「ミニマルで豊かな暮らし」とは?シンプル&機能的な「ブラーボミニマル」を紹介
- 趣味を楽しむ秘密基地をつくろう!シニア世代の住まいは自分時間を楽しむ工夫を