おしるこスタッフが日々の気づきを呟く「おしるこ日和」。
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今日は前編に引き続き、イギリスのビールから見える意外な医療事情について!
イギリスといえば「パブでビール」ですが、医療制度の変化に伴い人々の健康意識は、「自分の健康は自分で守る」という姿勢に変わりつつあるようです。
今日のイギリスは明日の日本?
日本では昨年の12月、年収200万円以上の高齢者の病院での窓口負担が、制度改正により1割から2割に引き上げられました。
年々、国の医療費負担額が増大しているためです。
その主な原因の一つは、75歳以上の後期高齢者の医療費の増加です。
彼ら1人あたりの医療費は94万円にも上ります。
少子高齢化が止まらない日本は、今後も医療費の増加は予測されていて、2040年には67兆円になると言われています。
前に述べたように、イギリスは1990年に全ての人に対し医療費をゼロにするという極端な制度でした。
日本はお年寄りだけ負担額が1割という制度だったため、すぐにイギリスのように皆が満足して医療を受けることができない事態には陥らないでしょう。
しかし、東大医学部、ハーバード大学ビジネススクール出身のミナケア代表取締役の山本雄士さんによると、今の医療制度を続けることは時代遅れになり、アップデートしていくことが必要不可欠だとのことです。
というのも、今後は予防に力を入れていく必要があるとのことです。
ここで、今のイギリスが手本になると感じます。
全員が医療費ゼロという制度を実施し、失敗をしてしまったイギリスですが、そこからイギリスはあまり病院にかからないようにするため自分で健康管理をしっかりし、病気の予防を呼びかけています。
NHSのウェブサイトでは健康的な生活を送るための有益な情報を提供しており、中でも目を引いたのは5 A Dayというキャッチコピーです。
参考:日本人は医療費増大の本質をわかっていない(東洋経済オンライン)
みんなで一緒に!「ファイブ・ア・デイ」
食生活の改善は、日々の健康管理で最も欠かせません。
そこでNHSは5 A Dayというキャッチコピーで、健康的な食事を取ることを呼びかけています。
5 A Dayとは、80gの野菜かフルーツを最低でも1日に5回分摂る運動のことです。
つまり、1日に400グラムの野菜とフルーツを摂るようにしましょう!ということです。
注意点としては、ジャガイモは1回分にカウントされないということ、ベイクドビーンズなどの豆も1回分でしかカウントされず、なるべく異なった種類の野菜やフルーツを摂るようにするということです。
最初は慣れるまで難しいかもしれませんが、様々な野菜やフルーツを摂ることで、食卓が鮮やかになり気分も良くなります。
また、これらには食物繊維が多く含まれているので、お通じも良くなり、大腸癌のリスクを下げることができます。
5 A Dayを実施することで、心臓病や脳卒中のリスクが20%低下するという研究結果も出ています。
今日から、イギリスのおっさんに倣いグリーンスムージー片手に5 A Dayを取り入れてみましょう!
参考:
Getting your five a day(Harvard health publishing)
You can cut stroke risk by 25% just by eating 5-a-day of fruit and veg(Daily Record)
※いずれも英文サイトです