「おしるこ」が調査『シニアってどんなイメージ?』

2022.10.26

「おしるこ」が調査『シニアってどんなイメージ?』

2022年10月9日に第6回港区地域げんきフェアに出展し、「シニア」に関するイメージアンケートを実施しました。

○「シニア」という言葉からプラスイメージを連想

2022年10月9日(日)、第6回港区地域げんきフェアにて『シニアってどんなイメージ?』と題した来場者向けパネルアンケートを実施しました。その結果、「元気」「楽しそう」等のプラスなイメージの回答が全体の42.9%と最も多く、ついで「お年寄り」「テクノロジーに疎い」などのマイナスイメージ回答が23.3%という結果になりました。
(n=133)

○世代別の回答

●20代:自身の祖父母をイメージしてのコメントが多い
やさしい、お花が好き、和食が好き、裁縫が得意、お年寄り、知恵袋、人生の先輩、元気

●30代:最も客観的なコメントが多い
悠々自適、年金暮らし、趣味に生きる、白髪、元気、おじいちゃんおばあちゃん、リタイアライフ、人口が増えている、リタイアライフ、意外に元気、カラオケ好き、もっと良い言葉にするべき

●40代:自身の両親をイメージしてのコメントが多い
元気、親世代、熟練、年配、若い、毎日病院に行っている、第二の人生のスタート、めんどくさい、なんとなくお年寄り

●50代:自身がこれから通る道としてのイメージが多い
元気、身近、もうすぐなんだなぁ、自分はまだシニアではない、以前より若々しい人が多くなった、猫背、頑固、歩くのが遅い、余生を楽しむ

●60代以降:実体験としてのコメントが多い
元気なお年寄り、ジジババ、散歩、ブラブラしている、何にでも挑戦、アクティブ、健康第一、手足の痛みがはじまる、涙もろくなる、60代にはアクティブをつけよう

「シニア」という言葉が自分にとってどれくらいの距離感にある言葉なのか、距離が遠いほどよりプラスイメージ回答が多くなり、当事者に近くなると現実感のある具体的な回答が多くなりました。

○「シニア」はなぜプラスイメージになったのか
全世代を通してプラスイメージの回答として「元気」や「アクティブ」という回答が多く見られました。かつては「シニア」=「隠居した老人」「(弱者としての)高齢者」というイメージが先行していましたが、「アクティブシニア」という言葉の広がりの影響や、実際の60代以上が続けて働いたり、新しいコミュニティへ参加したり、50代以下と変わらない情報を手にし活動することで「シニア」のイメージも大きく変化していっていることが影響しているのでは、と考えられます。

○「シニア」という言葉は必要?
「シニア」という言葉はなんとなく高齢の方を指す言葉として認知を獲得してはいるものの、年齢やイメージが特定できるほどの明確な定義はなされていません。高齢者という言葉にとって変わる綺麗な横文字表現として広まった「シニア」という言葉ですが、人生100年時代の今、定年後の時間は第二の人生と言えるほど長い時間となっています。
60歳以降でも、仕事を続ける・趣味の時間を増やす・子育てに協力する・地域へ貢献するなど様々な選択肢があり、隠居とは真逆の生活を送る人も少なくない昨今、「シニア」として一括りに考えられない現実があります。

○今後の高齢化社会をどのように捉え、考えるべきなのか?
現代の「シニア」にあたる世代は、活動だけでなく情報の取得という点でも大きな転換点にいます。「令和2年通信利用動向調査/ 世帯構成員編」(総務省)によるとシニアのスマートフォン普及率は、50代で約96.0%、60代で約87.6%、70〜74歳 でも約76.9%。以前はテレビ・新聞・ラジオといったマスメディアから受動的に情報を取得していたシニアですが、スマホの普及により、能動的に情報を検索し、商品購入やレビュー、SNSへ口コミ投稿を動画付きで行うなど、若年層と同様のITリテラシーをもつ層が急増しています。これまで家族や地域といったリアルな繋がりのなかで情報を得て生活していた「シニア」にあたる世代も、若年層と同様にインターネットのなかで繋がり、情報を得る生活へと変化しつつある、ということです。増加の一途をたどる年金世代の仕事問題や、独居や孤独死といった「リアルな繋がりの断ち切れ」から起こる問題が、インターネットで繋がることで解決する。
そんな将来がすぐそこまで見えてきています。

【第6回 港区地域げんきフェア】
https://minato-sansin.com/event_seminar/chiiki-genki-fair2022/

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